いやー想像以上に追加シーンがあって驚きました。早い話、ディレクターズカットというやつで劇場版の尺にあわせて泣く泣くカットしたシーンを復活させたものだったわけですが、これはほんとお蔵入りにならなくてよかったと思います。特に声優陣はうれしいだろうなあ。ヤムチャやウーロンなんて台詞のほとんどカットされてたんだもんなあ。
では俺が気づいた追加シーンを箇条書きしていきます。厳密に見比べたわけでなく、あくまで記憶のみで書いてますので、今回初めて観た方は「あ、あそこ劇場版や製品版では無かったんだ」と参考程度にしてくれたら幸いです。
○冒頭の悟空の闘いの歴史の紹介
これ、フリーザの「だ~!」やセルの「さらばだ!」は中尾隆聖氏や若本御大か?一瞬すぎて判別つかん。
○大界王神と界王神の会話シーン
界王神「せっかく新しく星を作りなおしたのに・・」
大界王神「他の界王たちも気づいているだろうが、一応知らせておいてくれ」のあたり。
○悟空と界王様がまんじゅう食べながらの会話シーン
これはCMでも流れてましたね。
○ウィスがビルスに風呂に入れというシーン
○ビルスが大昔に地球に行って恐竜を滅ぼしたという会話
○サタンとブリーフ博士の会話シーンからビーデルが「恥ずかしい」と言うところまで
やっぱりあったんだなあ、ブリーフ博士とブルマの母の台詞。
ていうかサタンほどの人なら世界一の金持ちと普通に面識あると思ってたよ。
○悟空がブルマのパーティーを思い出すところから界王様がハンカチを落とすシーン
思いっきりコケる界王様がもう最高。
この二人の新しいやりとりが見れただけで俺はもう満足です。涙もんです。
○悟空がウィスを見て「あいつがビルス様か」と勘違いするシーン
○ウィスが復元した界王星について言及するシーン
やっぱり界王神様に復元してもらってたんだ。脳内補完どおりでうれしい。
でもこれはどうにか入れられなかったかなあ。劇場版でも必須のシーンだったと思う。
○「オッス!オラ悟空」のときにしばく界王様の助走シーン
これは逆にカットしてOKの部分。「オッス!オラ・・」で間髪いれずバコーン!といく劇場版のほうがテンポよく感じました。
○ビルスが地球までの距離を聞きウィスが「3分ほどです」と答えるシーン
○界王様の「命があっただけでもありがたいと思え」から悟空がビルスに感服するシーン
ここで「ベジータと合体するしかねえじゃねえか・・いやそれすら勝てそうにねえぞ」と悟空が言うんですが、俺不思議と劇場で観たときから今まで全然そんな発想なかったわ・・フュージョンしたら?とか子どもの頃なら思ったんだろうか?それとも俺もビルス様はそんな次元じゃないと肌で感じていたのか・・
○バブルスが仙豆を食べさせるところから悟空「それとも修行していくか・・」までのシーン
界王様「ベジータには知らせておる、あいつが一番余計なことをしかねんからなあ」
と言うんですが、これには「ああ、そういうことだったか」と気付かされました。
というのも、俺劇場で観たとき界王様がベジータに知らせたのが意外だったんですよ。「え?ベジータに直で言っちゃうんだ」と。「地球の命運はお前にかかっておる!」ってえらい持ち上げたなあと思ってたんです。
俺が界王様の立場ならまず迷わず悟飯に伝えて、悟飯に「ベジータには絶対に悟られるな」と言いますけど、界王様はベジータだけを選んだ。ブウの元気玉の時につながりがあるからかなあと思ってたんですが、直で恐ろしさを伝えて忠告したほうが効果的と判断したんですね。納得。
ていうかメタ的な視点で考えると、悟飯に伝えたら本当にちゃんとしてくれて全くハプニングが起こりそうにないですもんね、話が作りにくくなりますもんね。
○ビルスの声を聞いてテーブルの下やら茂みの中やらを探しまくるベジータと驚くクリリンのシーン
○酔ってビルスにからむサタンのシーン
「化け猫!俺と勝負しろ!」って予告でも使われてましたけど、劇場版ではカットされてたんですね。
全然気づいてなかった・・・
○忍び込むピラフ一味のシーンが大幅追加
部屋を引っ掻き回して船のカプセルが出るところから、角を曲がるところまで。
このあたり、劇場版では丸々カットされてたんですが、よくこれだけカットして違和感ないように編集したなあと思います。
○ピラフがビンゴの景品に「うんち」と書いた後、赤スプレーを使うシーン
○シュウがダイヤの値打ちを言ってから、ピラフが「今のは下品だったな・・」と言うくだり
普通にワロタ。
○負傷したビーデルに人工呼吸をしようとしてブルマに殴られる亀仙人のシーン
○マイ「もしかしてお前も弾をはじけたのか?」からトランクスがシュウにダメ出しするまでのシーン
○ベジータがビルスに「(劇は)どうでしたか?」と聞くシーン
○ピッコロがオールリーチになりながら当たらないビンゴを捨てるシーン
うーん・・・マント翻すのはカッコ良かったんだけど、最後までビンゴやってたと思ってたからなあ・・微妙。
○ビルスとウィスがプリンを探してブウのテーブルにあるのを見つけるまでのシーン
○ブウが「何するんだー!」と池から飛び出して再び拳を交えるシーン
これは嬉しい追加シーン。
一番印象に残ったところかもしれん。そうだよ、あのブウがたった1撃でKOか・・と思ってたもん。
やっぱり尺の都合だったか・・
○天津飯が「あいつ・・とんでもないぞ!」餃子「て、天さん!」のシーン
おめでとう餃子!!初台詞!!!
でもスタッフロールに名前ありました?ちゃんと江森浩子さんだったと思うんだが・・
○悟飯「クリリンさん!みんなを逃して!!」クリリン「お、おう!」のシーン
劇場版ではクリリンがいきなり逃げ出してて??と思ってたんですが、なるほど、こんなフリがあったのか。でもそれなら18号を抱き上げるシーンもほしかった。
○トランクスがマイをかばうシーン
○トランクスが悟天に声をかけてフュージョンに入るまでのシーン
おお、ちゃんと服が脱ぎ捨ててある。そうか、こういう絵がやっぱりあったのか。
それだけに悟飯にもサイヤマンの服を脱ぎ捨てるシーンがほしかった気もするが、よくよく考えたら、ロビンマスクなんてスーツの下に素で鎧着てますし些細なことでしたね。
○ベジータが「こっちだ!ビルス!!」と場所を変えて闘うシーン
劇場版では「もうどうにでもなれ!」と跳躍してからすぐビルスの攻撃を受けてましたが、この辺もカット後の編集が見事で全然違和感なかったなあ。それにしても「こっちだ!」と言うベジータの作画が無茶苦茶よかった。CMでもあったあの絵です。
○ヤムチャとウーロンのジャンケンの一連シーン
ウーロン一世一代の見せ場。
実はDBの劇場版でのウーロンの出番の多さは半端ない。
ヤムチャや天津飯、餃子の倍以上出演しています。
無印3作はもちろん、Zでも「この世で一番強いヤツ」「地球まるごと超決戦」「超サイヤ人だ孫悟空」「とびっきりの最強対最強」「100億パワーの戦士たち」「極限バトル!三大超サイヤ人」「熱戦・烈戦・超激戦」「ぶっちぎりの凄いヤツ」・・と悟飯の子ども時代の映画にはほぼ登場している破格の扱い。
それだけにこんな見せ場があったなんて、嬉しかったわあ。それに加えてヤムチャの長セリフあり。
これが劇場版でカットされたと知ったときの古谷徹御大と龍田直樹氏の気持ちは察するに余りある。
お蔵入りせずに日の目を見て本当に良かったと思います。
○デンデ「大雑把に考えればみんな正しい心云々」から拍手されて怒るベジータまでのシーン
デンデ「ベジータさんも昔は悪かったですが・・」と言うデンデは流石神。この二人のわだかまりってどうなってたんだろうと。セル編ではちょうどデンデが神様になる時はベジータは精神と時の部屋に入ってて、からみがなかったし、ブウ編では界王神界の闘いでそれどころじゃなかったし・・
と気にしてたんですが、もう完全に水に流してますね昔のこと。最近俺ナメック星編を見返してるんで、特にそれを感じます。
○ブルマの飛行機内で18号にアイスクリームについて尋ねるウィスのシーン
○悟空とビルスの闘いを見て驚くクリリンとベジータのシーン
○寿司を食べる前のビルスとウィスの「私は睡眠をとりませんからね」あたりの会話シーン
○ウィスの手刀で気絶してから寿司を食べて眠るビルスのシーン
劇場版では手刀をくらったあと、その場で寝ようとして「歯磨きしてからですよ」と言われてました。
○最後の大界王神と界王神の会話が追加
三ツ矢雄二氏もこれだけ自分のシーンが復活したら感無量でしょう。
まだまだ漏れてるとは思いますが、記憶にあるのはこれぐらいでした。ちゃんと見比べたらもっとあると思います。それだけにBDに入れて欲しかった・・多分また「特別版」としてDVDとか出すんでしょうね。
劇場版に他のシーンを犠牲にしてでも入れるべきだったと思ったのは、やはり界王星の復元云々と、界王様と悟空のシーンかなあ。特にずっこける界王様はぜひ劇場で見たかった。