今回は前回のくじ引きの残りからビーデルが気功波をくらうところまで。
増永氏、袴田氏、山室御大、海老沢氏の4名の作画が拝める豪華版となっております。
○制限時間について
そうだそうだ、30分の制限時間ができたんだった。そらそうよね、昔は一回戦で4試合やって次は準決勝だったのが、今では第8試合までやってさらに準々決勝を4試合やって、ほいでやっと準決勝ですもんね。
そら制限時間ないと日が暮れるわ。観客もダレるだろうし。
○改めてトーナメント表をみると・・・
トーナメント表をみてみると色々妄想が膨らみますね。
このネタだけでいくつも番外編書けるんじゃないかってくらい。
「超サイヤ人は無し」というルールを全員守ると仮定したら、ピッコロと18号が断然有利とは思うのですが、ピッコロは例の事情で棄権するだろうし、18号もバトルロイヤルどおり八百長してゆすったりしたらまた状況が変わってきます。
Zでクリリンが言った「いきなりベジータだもんな~!決勝戦やっちまうようなもんだもんな~」という言葉が全てって感じですね。
でも30分で決着はつかなさそう。
○控室のシーン大幅カット
まあ無理もないですね。けど本来ならここでいつものように腕組しながら実際は緊張しているピッコロに気づく悟飯とビーデルと悟空のシーンがあります。
悟飯「ピッコロさん・・」
ビーデル「ねえ悟飯くん、あの人さっきからずっとああだけど・・やけに緊張してるわね」
悟飯「そんなことないさ、あれはああやって気を高めてるんだ(・・ピッコロさん・・なんであんなに緊張してるんだろう・・そんなに次の相手が・・)」
クリリン「なんだよ悟空、燃えてるじゃないか。いきなりベジータだもんな。決勝戦やっちまうようなもんだもんな」
悟空「ああ!・・!?・・ピッコロ・・」
クリリン「あいつもずいぶん燃えてるな。全く、二回戦はピッコロ、お前が相手になりそうだな。おてやわらかに頼むぜ」
こういう原作にないところを補完してくれるのがアニメの良いところだと思っております。
そこをカットしてスピーディーな展開にするのが改のウリなので仕方ないですが。
○第一試合の前にさらに緊張しているピッコロ
おお、ここは残ってた。
○ピッコロに「がんばれよ」と声をかけるクリリンカット
クリリン「ピッコロ、次はお前の番だぜ!がんばれよ!」
ピッコロ「・・・・」
クリリン「おいおい!何緊張してんだよ!お前が緊張するような試合じゃないだろ?」
俺、クリリンとピッコロの関係が好きなのはアニメでこういうシーンがあったからなんですが・・・
こりゃクリリンとピッコロがフュージョンの手本示すシーンもカットされる可能性大だな。
そして細かいところですが、Zではベジータがずっと様子が違うピッコロに注目していました。
こういうさりげない演出に気づかせてくれることには改に感謝したい。
○予想通りあっさり棄権したピッコロ
まあ覚悟はしてましたけど、本当にあっさりでしたね。味もへったくれもないというか。
懐古厨なのはわかってますが、今回はちょっと書きたい。
試合開始から棄権するまで同じBGM垂れ流しって・・BGM止めるとかブリッジ音入れるとかさ・・
参考までにZでは・・・
審判「はじめてください!」
(BGM入る)http://www.youtube.com/watch?v=HCxWDfUD0fw (最初の1曲目M1702)
ピッコロ「ち・・力が入らない・・!ぐぐ・・うう・・!」
たたずむ界王神。足と手が震えるピッコロ。
微笑む界王神のポタラが光る。
ピッコロ「ど、どうしてだ・・こいつとは・・何故か闘いにくい・・!初めて会った奴なのに・・!」
M1702終了。
無音の中、観客が怒り出す。
観客A「どうしたんだ!なんで闘わないんだよー!」等罵声が入る。
審判「どうしたんですか!さあはじめてください!」と促す。
観客B「ふざけんなー!早くやれー!」
観客C「俺達は試合を観に来たんだぞー!」
全く動じず微笑みながら佇む界王神。再びポタラが光る。
審判「さあ時間がなくなります!早くはじめてください!」
(BGM入る)http://www.youtube.com/watch?v=OZPQ_CSyMUg (M1418)
界王神から黄金のオーラが生じる。
ピッコロ「バ・・バカな・・!」
悟空「・・!」
悟飯「いったいどうしたんだ・・ピッコロさん!」
ベジータ「奴め・・!」
控室のキビトが映る。
ピッコロ「な・・何者なのだ・・!いったい・・こいつは・・!!」
界王神「・・・そのうち・・わかりますよ・・」
ピッコロ「がぁぁっ!!!!!」
M1418終了。
「そのうちわかりますよ・・そのうちわかりますよ・・」とエコーが繰り返される。
界王神「でも今はゲームを楽しみましょう」
ピッコロ「!!!」
ショック音とブリッジ曲が入る。そして無音に。
悟空「ピッコロ!」
審判「どうしたんですか?」
ピッコロ「すまない・・棄権する!」
審判「え!」
悟飯「き、棄権!?」
審判「き、棄権・・って・・闘わないんですか?」
ピッコロ「そうだ!」
界王神「そうか・・彼は元この星の神・・なんとなく私のことに気付き始めているのかも・・」
改
審判「はじめてください!」
BGM入る。
ピッコロ「ち・・力が入らない・・!ぐぐ・・!」
足と手が震えるピッコロ。
ピッコロ「ど、どうしてだ!こいつとは何故か闘いにくい!は、初めて会った奴なのに!」
悟空「!」
悟飯「いったいどうしたんだ・・ピッコロさん!」
ベジータ「奴め・・!」
控室のキビトが映る。
界王神から黄金のオーラが生じる。
ピッコロ「何者なのだ・・!いったいこいつは!」
界王神「・・・そのうちわかりますよ・・」
ピッコロ「がぁぁっ!!!!」
「そのうちわかりますよ・・」とエコー1回。
界王神「でも今はゲームを楽しみましょう」
ピッコロ「!!!」
ショック音入る。BGMは延々同じ曲が流れたまま。
悟空「ピッコロ!」
審判「どうしたんですか?」
ピッコロ「すまない・・棄権する!」
審判「え!」
悟飯「き、棄権!?」
審判「あ、あの棄権・・って・・闘わないんですか?」
ピッコロ「そうだ」
界王神「そうか・・彼は元この星の神・・なんとなく私のことに気付き始めているのかも・・」
ここで同一BGM終了。
長々テキストで書いてしまいましたが、言いたいことはBGMの効果は本当に大きいなあということで・・
ただ流すだけでなく、無音というのもひとつの演出だと思うわけで。
Zの選曲担当者の宮下滋氏の偉大さを改めて噛み締めた1シーンでした。
○で結局どっちが強いの?
約20年たった今でも議論となるネタの一つですが・・・見事に人によって見解バラバラですね。
一応大全集等書籍では界王神のほうが上と書いてあるんですが、どうにも受け入れがたいのも事実。
それもこれも界王神がプイプイやヤコンにビビったり等とんだくわせもんだったからなんですが・・
実は俺の周囲でも何人かに「どっちが強いと思う?」と聞いてみましたが、
「界王神とか懐かしすぎるやろ」
「そういえばそんなやついたな」
「すごいやつかと思ってたらむっちゃヘボかったやつやろ」
「でもピッコロは次元が違うとか言ってたしな」
「ガチで闘ったらわからんで」
等々・・結局結論は出ませんでしたが、「でもピッコロに勝ってほしいよな」という意見が満場一致して終了しました。
けど、我々の社会で例えたら、格闘技の試合に出た大企業の平社員が一回戦で社長と対戦になってしまったようなもんですからね。誰が本気で闘えんねんという話です。俺でも棄権するか適当に殴ってもらって場外に落ちようとします。だからピッコロの気持ちは社会人になった今になってよくわかります。
この問題に関しては俺の文章より、こちらの方の考察のほうがはるかに面白くかつ説得力のあるものとなっておりますのでご紹介します。
http://ameblo.jp/ms06ms14/entry-10458798480.html
http://ameblo.jp/ms06ms14/entry-10464325856.html
○ここでCM
そうか、まだ前半だったんだ。
って今回のタイトルはピッコロさんがメインのはずなのに前半だけって・・
一応タイトルというのは一番視聴者に印象に残るシーンからとると思ってたけど・・
どっちかというと観終わった後、スポポビッチの不気味さのほうが印象強すぎてピッコロの不戦敗が薄れる気がする。
○ビーデルの試合を低レベルと言うベジータカット
Zでは「ふん、低レベルな闘いだ」と最初は興味ナッシングなベジータ。このあとスポポビッチの不自然なタフさに気づき、悟空とアイコンタクトするカッコイイシーンがありましたが、全てカットされましたね。
○首折りシーンがすぐ終わった
スポポビッチがダウンもせず、原作どおりすぐ首を直しました。
これはやはり時代の変化ですね。えげつないシーンは極力見せないという。
参考までにZでは、
観客「うああ!殺しちまった!」
ドン引きするシャプナーとイレーザ、ブルマとチチ。
ショックのあまり座り込むビーデル。
ヤムチャ「みちゃだめだ!」とマーロンの目を塞ぐ。
審判「み、みなさん・・悲惨な結末となってしまいました・・本大会ルールによりビーデル選手は相手選手を殺してしまったために失格を・・」
ここでスポポビッチが立ち上がり、首を治すという展開でした。
○突然作画が変わって笑いが
スポポビッチが飛び上がったあたりから山室御大から海老沢氏に切り替わったもんだから・・
でも海老沢氏になった後一瞬だけ山室御大の絵を挿入する演出は良いなあと思いました。
蹴りにびくともしなかったスポポビッチに狼狽する感じで挿入されましたが、Zでは舞空術で迫られる際の回の終わり際に使用されていました。
○予告は・・
キビト戦までいくのか。そりゃいきますよね。
海老沢氏→内山氏→島貫氏の作画ですね。