蠍座の黄金聖衣をまとったソニアと蒼摩の3度目の闘いが始まりましたが、何故かソニアが勝手に死にました。ミロの黄金聖衣も四散しました。
http://purisoku.com/archives/6204177.html
終わり。
は?何このエピソード。
どこで感動すればいいの?
俺の大好きなサイト、『野望のからくり屋敷』のはんぺら氏が「マシンガンズ結成秘話」を読んだときのコメントですが、まさにその心境。
こんなもん感想書こうと思っても、わけがさっぱりわからなかったので今まで書きようがなかった。
電波脚本ってこんなのをいうんだろうな・・
正直言って、1分ごとにツッコめるんですけど・・や、やってみるか・・
○砂漠をさまようソニア
冒頭から意味不明。どこよこの砂漠は?いきなり精神世界かよ!
今回の脚本家名確認したら、あのエデンの幻覚症状回の人だった。やっぱりね。
さらに砂漠かと思ったら、いきなり崩壊した石造りの町並みに。だから何処なんだよ。
今更言うのもなんだが、なんでΩスタッフは素直に宮の中で闘わせられないのか。
○ソニアの前に蠍座の黄金聖衣登場
聖衣は隕石の影響でクロストーンになったんじゃないのかよ・・・水瓶座の黄金聖衣といい、とうとうてめえらの作った設定まで放棄しやがった・・
○蠍座とオリオンの因縁を語るメディア
メディア「アンタレス・・自分の力に慢心したオリオンは女神の怒りを買い、女神はオリオンに蠍を差し向け蠍の針は見事英雄を刺し貫いた。」
ああ、なるほど。エデンはオリオン座だから、今のエデンを倒せるのは蠍座の黄金聖闘士しかいないというわけか、蠍座の黄金聖衣はいわばエデンには天敵となるわけか。
とこの時は思ってましたよ、ええ。この時はね!
○ミロの黄金聖衣を渡すメディア
メディア「私は最初からそれを身につけるのはあなたしかいないと思っていたのですよ」
嘘をつけ!!(by爆笑問題田中)
それなら今の今まで黄金聖衣を渡してなかった理由を説明してみろよ。え?言ってみろよスタッフ。
○ソニア対青銅
ソニア「今の私は天蠍宮、蠍座のソニア。黄金聖闘士として、マルス様を守る!」
ユナ「マルスの実の娘であるあなたを、黄金聖衣が認めたというの!?」
ソニア「黄金聖衣がアテナの聖闘士の証であったのは過去のこと!今は大教皇マルス様に喜んで力を貸してくれている!」
うん・・・まあ・・ね・・・10話以上遅かったね。せめて29話で黄鬼あたりに「私の牡羊座の黄金聖衣以外はすでにマルスの手に落ちた・・」みたいな感じで話させておけばまだ緊迫感があったかもしれんね。
今頃聞いても、もううすら寒いだけで。
○ソニアの体格がおかしい
前回の玄武もそうだったが、あきらかに等身が変わってる。
玄武といえば初登場時こんなんですよ。
http://www.youtube.com/watch?v=h5BoHXS-gJo
って今改めて観たら、お前青銅たちを攻撃してるじゃねえか!そりゃ紫龍も威嚇するわ!!
前回紫龍に勘違いされたみたいに言いやがって・・・どう観ても悪役じゃねえか。路線変更丸出し。
○仲間を先に行かせる蒼摩
蒼摩「ここは俺にまかせて先を急げ!」
ユナ「何を言うの!蒼摩!」
光牙「ユナ!」
先に向かう二人。
・・・どっちかというとユナのほうが「行くのよ光牙!」と言いそうな気がするんだが・・
光牙「蒼摩!一人じゃ無茶だ、俺も・・!」
ユナ「ダメよ光牙!蒼摩に任せるの!」
光牙「何言ってんだ、離せユナ!」
ユナ「光牙!私たちには時間がないのよ!玄武さんに聞いたでしょ!?こうしてる間にもアテナが!」
光牙「!沙織さん・・!」
ユナ「蒼摩もアテナの聖闘士、アテナを助ける前に死んだりなんかしないわ」
光牙「わかった・・死ぬなよ蒼摩!」
てな感じに俺ならするけどなあ・・・
○なんか蒼摩が説得しだした
ソニア「私はマルス様のしもべ!マルス様をお助けし守るのが私の使命!」
蒼摩「お前にとって家族って何なんだよ!マルスのために弟と戦うって・・違うだろ!」
・・・何が違うの?
ごめん、素でわからん。今まで一緒に闘ってきた弟が反旗を翻してきたら、そりゃ迎え撃つだろ。
別にソニアはエデンを殺すなんて一言も言ってないし。闘って説得するつもりなんだぜ。
なんかお前勘違いしてない?
○親父のクロストーンを割られた蒼摩
ソニア「マルス様の邪魔はさせぬ!」
CM後、ブチ切れるのかと思ったら、いきなり闘いだしてて、唐突に回想が入った。
蒼摩「なぜ・・親父のクロストーンを割った!?」
そして空中戦、さらに回想。
ほんの数秒前のことをイチイチ回想シーンにする意味もわからない。普通にやれよ。
蒼摩「お前の無垢なときの最後を知る親父だけが、望まぬ殺しの苦しみを止めようとした俺の親父だけが、お前を見守ってくれていると感じたからじゃないのか!?」
あれ?お前ブチ切れないの?
親父の形見を割られたんだぜ?なんでこんな湿っぽいねん。
なんで蒼摩ってこんな闘うの躊躇してるの?まさか闇の遺跡でのことで情がわいたの?
親父殺されたのに?こいつを倒すのがお前の悲願だったのに?
蒼摩「どうしちまったんだ!おまえは!」
お前がどうしちまったんだよ!
お前らにそんな深い絆なんかなかったはず・・いきなり一方通行な友情パワーみせられてもな・・
もうわかんねー・・俺わかんねぇよぉぉ~!とナランチャ状態。
○そしてまた砂漠シーン
だから何処なんだよ・・なんなんだよこの砂漠シーンは・・
ソニア「私は・・マルス様を守る!」
ここまで言われても、なお父であるマルスのために闘うというソニア。
これはこれで偉いな。こういうのを信念というんじゃないか、ミケーネさんよ。
○精神的な揺さぶりをかける蒼摩
蒼摩「闇の遺跡で俺はお前の心をみた、苦しんでたよな・・混乱してた・・俺にまで、お前の気持ちが伝わってきた。今だってそうじゃないか。黄金聖衣を着てるくせに小宇宙が乱れて青銅一人始末できない!」
なんかキャラが違うような・・お前はもっとこう・・猪突猛進だった気もするんだが・・
小宇宙を誘い、それを間合いとし、その乱れに無想の一撃を放つつもりなのかとも思っていたのだが、全然闘う気ないもんね。
本来なら蒼摩に感情移入したいところなのだが「え?お前ら、元々そんな関係だったっけ?」と思ってしまう・・
蒼摩「なんでだよ!エデンの決意はマルスへの裏切りなのか!?」
いや、それはそうだろ。
あいつ「父を倒す!」って言うてますやん。マルス側からしたら裏切りやろ。
蒼摩「アリアがマルスに命を奪われたのは当然のことか!?」
いやマルスからしたら、殺らなきゃ自分が殺られていたわけで。むしろ守れなかった己の無力さを悔いてほしいわけで・・
蒼摩「マルスが行うことは、本当に正義か!?」
いやそれは・・あ、ああ、それはそうやな。よう言うた。いきなり真っ当なこと言い出すから驚いたよ。
○ソニアが人殺しして帰ってきたらアリアが部屋で歌ってました
パンやリンゴすら知らない監禁少女が歌・・・?
光牙に会うまではろくに感情すら失っていたはずなんだが・・・
○まだ続く蒼摩の説教
蒼摩「お前の小宇宙は何のためにある!お前は何を守る為に戦っているんだ!」
だからマルス様を守るってさっきから何回も言ってるやん!何を聞いとんねんお前は。
・・と思ってしまう俺は駄目ですか?上の方でソニアの台詞を太字にしてたのはこれを言いたかったため。
○「家族のために闘う!」と言うソニアに「まずは自分だろ」という蒼摩
ソニア「私が守るべきはマルス様だ!エデンとメディア様だ!」
蒼摩「違うだろ!まずは自分だろ!もっと自分のことを考えろよ、自分の気持ちと向き合えよ!自分が自分を守ってやれないなんて、かわいそ過ぎるじゃねえかよ!」
いやそれはお前、聖闘士としてどうよ?
『聖闘士星矢』にそんな一般論持ち込まれてもさ・・・
2時間ドラマや青春アニメならわかるけど、『聖闘士星矢』やでこれ。
お前の理屈でいけば、アテナのために闘う聖闘士の定義が崩れるぞ。
紫龍「沙織さんが悪を打ち払い、この世が平和になり不幸な子どもたちがいなくなるのなら、この紫龍の命など安いもの・・!」
蒼摩「違うだろ!まずは自分だろ!」
星矢「地上の平和を、アテナを守るのが聖闘士だ!」
蒼摩「違うだろ!まずは自分だろ!」
ソレント「アテナは自分の身を犠牲にしてまで地上の人々を守ろうとした!彼女の大いなる愛を認めないわけにはいかない!」
蒼摩「違うだろ!まずは自分だろ!」
・・・書いてて虚しくなってきた・・俺からしたら、自分の命をかけて家族のために闘うソニアのほうがかっこいいんですけど・・
「自分を犠牲にしてでも、アテナや仲間のために命をかけて闘う」それが聖闘士星矢の魅力だったと思ってたけど、それは間違いだったんでしょうか?
ついでに正義超人の友情パワーまで否定された気分になりました。
○さらに続く蒼摩の説教
蒼摩「どうなんだよ!なんでおまえはここにいるんだ!」
で、また砂漠。どんだけ砂漠好きなんだよ、今回の脚本家は!
そこで家族の団欒の幻をみるソニア。
ソニア「あれが!あの一瞬だけが!!私の真に守るべきもの!あの一瞬のためならば!私は全てを捨てる!アテナにも!誰にも邪魔はさせない!」
蒼摩「わからずや!おまえはまやかしにしがみついているだけだ!お前が考えている家族は、お前が創りだした夢だ!」
俺「・・・・・」
この蒼摩の「わからずや!」を例えば「愚かな!」とか「バカめ!」にしてみると、どっちが主人公側かわからんようになります。
蒼摩「親父を、家族を守ろう、守ろうとして奪われてばかりの生き方じゃないか。そんなのもうやめろよ!」
ソニア「やめる・・?」
蒼摩「おまえ自身の人生を生きろよ。誰かに奪われ、捧げるだけじゃない・・自分だけの人生をさ!こっちへ来いよ、俺たちはわかり合えるはずだ」
確かにソニアには自分の人生を生きる権利はある。ただソニアの家族愛を否定するのはやめてほしかったな。あとお前自身は自分だけの人生をなんて言い出すなよ、アテナの聖闘士なんだからな。
○しかし揺らがないソニアの信念
ソニア「マルス様に全てを捧げる!それが使命であり私の意志だ!他には何もいらぬ!!」
もうここまで言うのなら、その信念に報いて全力を持って応えるべきだ。
それがソニアを真の戦士として認めることになるのだから。
○必殺技を繰り出したらなんかソニアが爆発しました
は?
な、なに?何が起こったの?
「アンタレス・メイルシュトローム」を繰りだそうとしたら、急にミロの黄金聖衣が弾け飛んで消滅してソニアの全身が炎?に包まれたんですけど?
蒼摩「やめろー!!!」
な、何をやめるの?
ソニアが何かしようとしてるの?
自殺?
それとも肉体の限界以上に小宇宙を上げての自滅?
ここにきてミロの黄金聖衣が見放したの?
小宇宙の暴走?
なんなの?
蒼摩「駄目だ!ソニアー!!こんなところで!」
助けようとする蒼摩、しかし間に合わず大爆発。
すいません、何が起こったのか教えてもらえませんかマジで。これ一応日曜の朝の子ども番組なんですけど・・・・
俺の理解力が悪いのか・・?ついでにこれで蒼摩のセブンセンシズが目覚めたらしいんですけど・・
普通さ、ソニアが危機なのなら説明台詞入れるでしょ?例えば
「やめろソニア!そんな体でそれ以上小宇宙を高めるのは無理だ!自滅するぞ!」
「よせ!黄金聖衣はお前が使いこなせる代物じゃない!これ以上戦えばお前は・・!」
とかさ・・
キャタクターの死因が観た人それぞれの解釈に委ねるってどうなのよ・・
○部屋を出ていくメディア
メディア「やはりあの子はわたしの子どもになれなかった・・」
・・いい加減にしろよ、このババア・・
○ソニアが倒れた場所はまた砂漠でした
脚本!もうわかったよ!あんたが砂漠好きなのは!
ソニア「父様・・そばにいて・・」
とつぶやくソニアの手を握り、涙する蒼摩。
ソニア「よかった・・一人は・・こわいから・・」
事切れるソニア、死兆星は彼女の頭上に堕ちた。本来なら感動すべきシーンなのでしょうが、次の瞬間ソニアの衣服が砂のように散っていくという、露骨なエロ演出でシオシオのパーでした。
しかし酷いなあ・・かわいそうすぎるだろソニア。あんだけ時間かけて説得し続けて「助けられませんでした」って酷すぎる。キャラ的にも途中から完全に放置されて、黄金聖闘士の穴埋めにとってつけたように蠍座の黄金聖闘士にされた挙句が切り捨てられてポイか・・・たった一人のハイ・マーシアンが・・
「俺はアリアを守る!」 →守れず死にました
「俺たちは分かり合える!」→その前に死にました
女キャラ殺したら感動につながると思ってたら大間違いやぞ。達成感というものが皆無ですねこのアニメ。
それとわけのわからなさすぎる超展開で忘れがちだが、これで蟹座に続き、蠍座の黄金聖衣も消滅してしまった。
しかも自爆で。いや、自爆とすら断定できない、本当に何が起こったのかわからない現象で消滅してしまった。あのミロの黄金聖衣が。
追悼の意味を込めて、ミロの勇姿をどうぞ・・・
http://www.youtube.com/watch?v=U-vzFw-ehWw
http://www.youtube.com/watch?v=MMPfJd33yyo
http://www.youtube.com/watch?v=icnUS5NQCS8
http://www.youtube.com/watch?v=PrvnaKaaYrw
http://www.youtube.com/watch?v=18rE7QO-DXo
で次回はまた時貞ですか・・・今度は自分の時間を加速させてアクセレレイションでもやるんじゃない?
もしやったら恥も外聞もないですが。