ケンシロウ18歳というのがデアゴ北斗でも掲載されてしまい、ネットでもかなり出回っているが、俺は昔から「お前それはないだろう」と思っている。よってなんとかこの18歳説を否定したいので検証してみる。
デアゴは「本編スタート時」を18歳としている。原先生の劇画タッチならありえるとでも思うのかもしれないが、あれが高3とか勘弁してくださいというのが正直なところだ。
作中で明確に年の移り変わりが判断できるのは実に少ない。
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前提条件として、
①ケンシロウは1970年代生まれである
②シンに半殺しにされてユリアを奪われたのは第一話の1年前である
③カイオウは「新世紀創造主」になろうとしていたのでカイオウ存命時は最高でも2000年
④ハンの発言とおりケンの修羅の国出発時は二十数年前とする
⑤ユリア伝のユリアがサザンクロスで飛び降りてからレイと出会うまでに1年経過
⑥帝都編までの空白期間は5年とする
⑦リンの成長度合からみて第一話から拳王様打倒までに2年は経過
リンをみれば第一話から最後の将編で年数経過は明らかだ。
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これらを尊重した上で考えていこう。なお、今回の記事は俺が15年以上尊敬する「北斗の庭園」の考察を参考にしています。
北斗の拳は「世紀末救世主伝説」であり、またカイオウは自分を新世紀創造主になろうとしていた。
21世紀が始まった後に新世紀創造主になるなんて言っても「もう始まっとるわ」となるし、カイオウ打倒が21世紀でも世紀末救世主伝説にならなくなる、だからカイオウ打倒時は最高でも2000年とする。
拳王様打倒後から帝都編までは10年とよく言われるが、カイオウ打倒の最高年が2000年である以上ありえないことになる。最高の2000年でも拳王様打倒が1990年になってしまう。北斗の拳の第一話は199X年に核の炎に包まれた後、シンに半殺しにされた1年後だからだ。
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ケンさんは日本で生まれた後、修羅の国に行きそこで戦争があったので拳王様に抱かれ再びリュウケンの所に戻ってくるのだが、明らかに拳王様に抱かれるケンは髪の毛が増えており1歳ぐらいに見える。そしてこれはハン曰く20数年前だ。この20数年前は最低20~最大28年と仮定する。ここでハン戦のケンの年齢が最大で29歳と仮定する。
この時点でケンシロウの誕生年がかなり絞られる。というのも第一話時点から牙一族編までですでに1年、リンの成長からして拳王様打倒までにさらに1年かかっているとすると2年経過だ。
仮にケンシロウの誕生年が最高の1979年とすると、ハン戦時は21歳となってしまう。
つまり拳王様打倒時が15歳、第一話時が13歳、シンに半殺しにされたのが12歳となってしまうのだ。
そんなアホな。
また、1970年とすると今度はハン戦で30歳になってしまうのでこれも除外。するとケンシロウの生誕年は1971年以降前半と仮定できる。
そして、拳王様打倒から帝都編までの年も絞られる。仮に核の炎が95年と設定すると最短でも第一話が96年、牙一族編が97年となり、もし拳王様打倒が同年としても帝都編まで3年しかない。
バットとリンの成長度合いからして無茶だ。
さあだんだん書いてる俺もわけわかんなくなってきましたので一旦確認。
・核の炎は「199X年」
・核の炎とシンに半殺しを同年としても、第一話までに1年、牙一族までに1年、拳王様打倒まで1年で3年、帝都編までの空白期間を5年とすると
「核の炎~カイオウ打倒まで約8年」
ということは、核の炎に包まれたのは1990年~92年までの3年間に絞られる。
(1)1992年説
核の炎を92年と仮定すると、第一話:93年、牙一族:94年、拳王様打倒:95年、帝都編までの空白期間は5年となる。
ケンシロウは生誕1971年、第一話で22歳。
先の仮定のとおりハン戦で29歳の計算だ。
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18歳の時点は1989年で、まだ核の炎に包まれていない。
ユリアとラブラブ絶頂期だろう。
(2)1991年説
核の炎を91年と仮定すると、第一話:92年、牙一族:93年、拳王様打倒:94年、帝都編までの空白期間は5年としてカイオウ打倒が1999年。
ケンシロウは生誕1971年、第一話で22歳。
ハン戦で28歳の計算で、無理のない範囲だ。
(3)1990年説
核の炎を90年と仮定すると、第一話:91年、牙一族:92年、拳王様打倒:93年、帝都編までの空白期間は5年としてカイオウ打倒が1997年。
ケンシロウは生誕1971年、第一話で22歳。
ハン戦で27歳の計算で、ここがギリギリか。
ということで、「199X年」は90年から92年としておこう。断定できる要素がない。
上記の3例は「ケンシロウの生誕が1971年で、2000年時点で29歳となる仮定」で計算したものだが、噂の「第一話でケンシロウ18歳説」を前提とするとどうなるだろう。
○1970年と1971年生誕の可能性が消える
70年生まれだと、18歳時点第一話で1988年。
71年生まれだと、18歳時点第一話で1989年。
72年生まれだと、18歳時点第一話で1990年。
核の炎に包まれたのは199X年で第一話はその1年後だから、この3つはありえないことになる。
○75年以降生誕の可能性も消える
75年生まれで第一話の時点で18歳とすると、第一話93年、よって第一話からカイオウ打倒の8年で世紀末が終わってしまう。なのでこの可能性も消える。そして核の炎が92年以降の可能性も消える。
となると、ケンシロウが第一話時点で18歳になろうとするなら・・・
<1>1973年生まれで、1990年(17歳)に核の炎に包まれる。
<2>1974年生まれで、1991年(17歳)に核の炎に包まれる。
この2パターンしか考えられない。
すると、カイオウ打倒時のケンシロウは27歳か26歳ということに・・・・
・・・・・・
あれ!?否定できる決定打がない!?
シンにやられた時が17歳以下というのは見た目からしてありえねーだろ、とは思うが、
アルデバランやネプチューンマンが20歳なのを思えば決定打にはならんし・・・
うーーーーーーーーん、くそ、勉強不足か!?なんか忘れてないか俺?